糖尿病はあまり自覚症状がなく治療効果を実感しにくいことから、通院を途中でやめてしまう方が少なくありません。健康診断などで「糖尿病の疑い」と指摘されたけど、受診を後回しにしているという方もいませんか?
糖尿病を治療せずに放置していると、全身にさまざまな合併症を生じます。将来のために、早いうちから血糖値をコントロールしましょう。代表的な3つの合併症を紹介します。
神経の症状:糖尿病性末梢神経障害
血糖値の高い状態が続くことで、神経細胞がダメージを受け、「糖尿病性末梢神経障害」が起こります。糖尿病の合併症の中では、比較的早いうちから出てくる症状です。
はじめは、「足がつる」「便秘」といった症状からはじまり、だんだん手足の痺れがでたり、感覚がなくなって歩きにくくなったりと症状が進行していきます。
感覚が鈍くなっているため足の裏に怪我をしたことに気がつかず、膿んでしまった…なんてことも珍しくはありません。痺れで箸を持つのが難しくなったり、ペットボトルのフタが開けられなくなったりと、日常生活に支障をきたしやすい合併症です。
目の症状:糖尿病性網膜症
糖尿病性網膜症は、血糖値が高いことで網膜の血管がもろくなり、出血したり血管がつまったりする病気です。