新緑糖尿病内科クリニック

ウゴービ 肥満症治療できない糖尿病内科クリニック その理由とは?

お問い合わせはこちら WEB予約はこちら

ウゴービ注が気になる方必見!肥満症の治療に使える条件とは

ウゴービ注が気になる方必見!肥満症の治療に使える条件とは

2024/04/27

2024年2月22日に新発売されるウゴービ注ですが、「減量可能な薬剤が発売される」とのニュースにより肥満に悩む多くの方が興味・関心を持たれていると思います。当院にもお問い合わせを頂いておりますが、当院ではウゴービの処方は行えません。
ウゴービは教育認定施設である一部の総合病院/大学病院でのみ処方が可能な薬剤です。
また、ウゴービ注の処方を受けられる患者さんの条件は厳密に定められており、患者さんの希望のみでは保険診療として処方はできない薬剤です。

目次

    ウゴービはどんな方が対象となるか?

    ウゴービ皮下注は、セマグルチドという薬剤であり、GLP-1受容体作動薬に該当します。

    糖尿病に用いられるオゼンピックと成分は同じですが、適用疾患が肥満症になり、オゼンピックとは別の薬の扱いになります。オゼンピックと同じく、週1回の自己注射を行う製剤です。

    ウゴービ皮下注射を使用するには条件を満たす必要があります。BMI27以上で、2つ以上の肥満に関連する健康障害が生じている場合、またはBMI35以上の場合に、保険診療で使えることになります。

    2つ以上の健康障害とは、

    ◯耐糖能障害 (2型糖尿病・耐糖能異常など)
    ◯脂質異常症
    ◯高血圧
    ◯高尿酸血症・痛風
    ◯冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)
    ◯脳梗塞・一過性脳虚血発作
    ◯非アルコール性脂肪性肝疾患
    ◯月経異常・女性不妊
    ◯閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
    ◯運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節、変形性脊椎症)
    ◯肥満関連腎臓病

    のうちの2つ以上のことを指します。

    肥満によって、以上の11項目のような健康障害が存在する場合、「肥満症」と呼ぶべきで、治療が必要な「病気・疾患」ととらえるべきという考え方です。BMI>35ですと健康障害が発生する可能性が非常に高く、それだけで治療の対象となります。

    なぜウゴービはクリニックで使われないのか?

    肥満症治療剤のウゴービですが、発売元のノボノルディスク・ファーマが2024年2月22日に発売すると発表しました。ですが、厚生労働省はGLP-1受容体作動薬の乱用を防ぐため、最適使用推進ガイドラインを満たす施設でのみの使用を想定しています。

    このガイドラインを満たす施設は、肥満症治療に関連する学会(日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本循環器学会)の専門医が常勤している教育研修施設、つまり大学病院などの大規模な医療機関に限られるとしております。

    以上のことから、当院を含むほとんどのクリニックでは保険診療でウゴービを使用することは難しい状況です。大学病院や、それに準ずる地域の基幹病院が教育研修施設に認定されております。

    現在のところ当院では、肥満症患者さんに対してウゴービの使用が適切かどうかを判断し、適応があり、患者さんが希望する場合は適切な施設に紹介する方針です。以上、申し訳ありませんがご了承くださいますよう、お願いいたします。

    ウゴービに代わるGLP-1受容体作動薬(オゼンピック)を肥満症治療に使える?

    GLP-1受容体作動薬については、適応外使用が相次いでおり、これまで日本糖尿病学会や製薬企業が注意喚起を行ってきました。製薬企業各社からは 「国内で承認された使用法以外で使用された場合、 本来の効果が見込めないだけでなく、思わぬ健康被害が発生する可能性も想定されます」 「真に必要な患者様へ少しでも多く供給できますよう、 適応外使用(美容・痩身・ダイエットなど)は厳にお控え ください」とコメントされています。当院では糖尿病の患者様の血糖値管理において必要な患者様にのみ処方させていただていおります。

    当店でご利用いただける電子決済のご案内

    下記よりお選びいただけます。